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スタッフのコラム

スタッフのコラム Vol.1

坂野2001年12月20日 更新

CR-NEXUSの最ロートルディレクター、坂野 晧(54)です。
現在、2002年の5月末にTV朝日系で放送予定の「ネイチアリングスペシャル」のロケ準備を進めているところです。"インド洋のモンスーン交易"がテーマなのですが、ロケ先の大半が、例のテログループが逃げ込みそうな場所ばかりで、毎日一喜一憂しながらニュースを眺めています。まさに「インド洋波高し」というところです。
常日頃から私の選ぶロケ先が、いわゆる辺境がほとんどで、そのため"秘境者"などというあまり耳触りのよろしくないキャッチフレーズを頂いています。が??。

今度の"米同時多発テロ"は、世界の中心はあまねく地球上に遍在している、ということを実証したという意味でも実に広範な影響がありました。ご多聞に漏れず、私もそのおかげを被って、トルコ、イランに出かける予定の企画が飛んでしまいましたが。
アフガニスタンの今後を決める重要な政治日程の一つに、ロヤ・ジルガ(国民大会議)というものが開かれる予定になっています。この意志決定システムは、モンゴル遊牧民の伝統からつながっているものです。チンギス・ハーンを推戴した"クリル・タイ"という遊牧民のシステムが、言葉を変えてその後の中央アジアに受け継がれたといいます。
十三世紀のチンギス・ハーンの登場で、世界の同時代性が始まったといわれていますが、WTCに旅客機が突っ込んでからほどなく、イスラムの断食月・ラマダンが世界の常識となり、ロヤ・ジルガという言葉が新聞紙上に乗るようになるのを見ると、連綿たる歴史のつながりというものをつくづくと感じさせられます。

インド洋の旅の出発点はイエメンのハドラマウト渓谷という所ですが、一年前にそれを決めた時には、まさかそこがあのウサマ・ビンラデインの一族の出身地だとは思いもよりませんでした。ダウ船というアラブ式の帆船にも乗ろうと思っていますが、昨夜のニュースなどでは、ビンラデイン一味の捜査の行く手によっては、インド洋を行き交うダウ船にも米軍の臨検が始まりかねない気配です。
世界の中枢と辺境がごちゃまぜとなって、暗雲たれこめるインド洋----。
その旅が、いったい如何なる次第になるかは、来年の放送をお楽しみに!

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