ホーム > スタッフのコラムvol.08

English Site

スタッフのコラム

スタッフのコラム vol.8

鈴木2008年10月20日 更新

現場で働き7年目 ディレクターの鈴木(29歳・男・既婚)です。 テレビ業界に就職したいと日々頑張っている皆さんに向けて 今回のコラムは、この歳までこの仕事を続けている人間として、 就職活動でよく聞かれる質問に答えたいと思います。 ちなみに完全なる私の意見ですのであまり参考にしないほうが いいかもしれませんが…

Q1:テレビの仕事を選んだ動機はなんですか?

私にとって難しい質問… エントリーシートや面接の為に準備しているよそいきの言葉じゃなければなんて答えますか?
ちなみに私がこの業界に入るきっかけは大学生の頃。友達に連れて行かれたアルバイト。
ある地方ローカル局で行われる公開収録番組でお弁当を運んだり、椅子を並べたりする。
簡単な仕事で日給8000円。(今思えば売れる前のアンジャッシュの番組だった)
その後…

  • 頻繁にバイトを頼まれる
  • なぜか手伝う番組が増加する
  • 仕事内容がAD業務に変わる
  • 大学卒業が迫る
  • 途方にくれる俺
  • 局の人「このまま働けば?」
  • 俺「そうっすね!」
  • テレビの業界へ

おぉ~我ながら超適当人生!就職活動もろくにしていなかった私は流されるままテレビの世界へ! とにもかくにも私のテレビマンとしての人生はなんとなく地方ローカル局から始まり その後 いくつかの制作会社を渡り 現在この会社にお世話になっているわけです。 ここで何を言いたいのかというと…

正直 動機なんて何でもいい…と私は思います。

ニューヨークでの生中継のスタッフ達

きっとテレビ業界に就職しようと真剣に考えている人は「テレビを通して何かを伝えたい!」とか「テレビで世の中を変えたい」とかいう立派な理想や理念に満ち溢れてると思うんです。
その為の勉強も積んでいる人もたくさんいると思います。しかし残念ながら皆さんが思っているよりも理不尽で矛盾だらけで過酷な仕事。働いてから何を考え、どう行動するかのほうがはるかに重要だと思います。

Q2:テレビの仕事で求められるのはどんな人材ですか?

これは求められる人材というよりもこんな人となら一緒に仕事をしたいという答え方が良いと思います。どんな業界でもいえることかもしれませんが…

それは
常に自分の持ってる全力を出しきれる人です。
どんなに優秀で能力のある人でも全力を出せない人は信用できません。どこかで必ず手を抜いているからです。たとえその時の仕事が上手くいったとしても、一つの手抜きが命取りとなる現場では2度と仕事したくないものです。

番組作りには驚くほど多くの人たちが関わり一つのものを作り上げます。その時お互い何でつながっているのか?それは信用や信頼これを勝ち取るには愚直なまでの正直さと全力を常に出しきって働く以外方法はありません。手を抜く優秀な人よりも、不器用だけど全力を出し切る人のほうが一緒に働いて気持ちいいと思います

Q3:テレビの仕事をやる為にした方がいい事はありますか?

とにかく毎日テレビを見ることです。この仕事をしたいなら絶対です。
なぜなら世の中で放映されている全てのテレビ番組は大の大人が徹夜して極限まで考え抜き、身を削って作り上げた末に放映されている言わばお手本。それを徹底的に見ることで後々大きく変わってきます。さらに使えるネタも大量に転がっています

私が子供の頃 よくおかんは毎日こんなことを言って怒りくるっていました。
「テレビばっかり見てないで勉強しなさい(怒)」
そして初めてディレクターになった時 実家に帰っておかんにこう言ってやりました
「俺、テレビばっかり見てて良かった~」
そうなんです。子供の頃からテレビ大好きでテレビばっかり見てきた奴はそれだけで強力な武器になります。
私自身、楽しみに毎週見ていた伝説の番組の数々が今かなりベースになっていると実感します。
さらにその頃見てた番組を今作ったりしてます!

寝る間を惜しんでテレビにかじりつく。これは極意です。

~あとがき~

3つのよくある質問に答えてきましたけど最終的に自分しだいです。(なんじゃそりゃ~)
きっとこれを参考にして面接で答えたら落ちちゃうでしょうし…。ただ毎年 多くの新人が現れそしてまた辞めていくのが現実です。
ちなみにこの業界に天才はいません。
誰もがADを経験し「お前つかえね~」と怒られ、こき使われ、ディレクターになれば「つまらない」「面白くない」と全否定され、番組を成立させるプレッシャーに押しつぶされそうになりながら、それでも必死に喰らつく馬鹿が成功する仕事です。

きっと皆さんは今何者かになろうと足掻いている時期だと思います。
少しでもこの世界に興味があるならとりあえず全力でやってみることをお勧めします。
そしてどんなにつらくても踏みとどまってみてください。
その先には人生を賭けてもいいかななんて思える瞬間が必ず待っていますよ。

ページTOPへ戻る