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スタッフのコラム

スタッフのコラム Vol.14

久保田 智咲(25歳)2015年7月16日 更新

1800人にフラれてきた私

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人にフラれる数って、人生で何回くらいなのでしょうか。
恋多き人でも10回くらい?

その平均値を上げ続けている女、入社3年目の久保田智咲(もうすぐ25歳)です。
銀座の街で出会った方々に声をかけ、そこで立ち止まってくれた方にインタビューをし、それを毎週10分程度のVTRにするのが私の仕事。

1日300人ぐらいに声をかけ、立ち止まってくれるのはだいたい40人程度。
「ごめんね〜、急いでるの」「テレビに映るの?無理よぉ」と断られるのはまだいい方。
多くの人に、無言で素通りされてしまうし、1度声をかけた方と、またすれ違うこともあり「あら、まだやっているの?」と呆れられたり。

そんな調子で、毎週かなりの人数にフラれるというのは仕事といえども、ちょっと凹みます・・・
小さな失恋を繰り返しながら、それでもこの仕事を続けられる理由、それは心が熱くなるほどの素敵な話が聞けるから。

今回は、先週 夜の銀座で出会い、私の心に残っている、ある夫婦の話をしたいと思います。

「再チャレンジしようと思っていること」 Kさんご夫婦の場合

5月22日、夜 8:00すぎ
銀座で、あるご夫婦に出会った。
保険会社に勤務しているKさん(56歳)は、奥さんと楽しそうに歩いていて、思わず声をかけた。すると、快く立ち止まってくれた。

転勤族のKさんは、今までに鹿児島・福岡・愛媛・香川・三重などの各地を回り、去年の4月に東京へやって来た。奥さんは、単身赴任をする旦那を気遣い、月に1回、神戸から転勤先に来てくれるそうだ。今日は、上京してきた奥さんと、夫婦で初めての銀ブラの最中。そんなKさんに尋ねた。
「再チャレンジしようと思っていること」ありますか?

「去年の3月までね、沖縄で勤務していたんです。それで東京に転勤になって。転勤してから、半年ぐらい会社が嫌で。もう辞めてやろうかと思ったんです。」

地方への単身赴任が多かったKさんは、56歳にして初めて電車通勤をすることになった。横浜から会社のある新橋までは電車で1時間以上かかる。乗る電車によって乗り換えの回数も変わる。慣れない東京の電車に戸惑った。

「最初の2ヶ月、3ヶ月は定時に会社につかなかったんです」

電車の乗り降りも満足にできない自分が不甲斐なかった。
東京に来てから部長という立場になり、仕事の内容も変わった。そのことも、会社を辞めたいと思うきっかけになった。単身赴任を長いことしてきて、会社を辞めたいと思ったのは初めてだという。
「私の小さな小さな挫折でした」とKさんは苦笑い。

弱気になって、会社辞めようかなと妻に電話したことがある。電話口で、頑張って と言われた。
神戸で看護師をしている奥さん。夜勤もしながら、2人の娘を育て、忙しいのにいつも自分を励ましてくれた。

「家内のおかげで仕事に再チャレンジしようと思えたんです」

Kさんには、奥さんにしてもらったことで、忘れられないことがあるという。
上京してきた奥さんが、神戸に帰ってしまった日。いつものように帰宅すると、目に飛び込んできたのは、玄関に並べておいた通勤用の6足の革靴だった。
「夕方帰ってみたら、通勤用の靴が綺麗に靴磨きして、ピカピカだったんですね。なんか嬉しくて。」
Kさんが出勤している間に、奥さんが6足の靴を磨いてくれたのだ。

「次の日の朝、いつもは家内のことなんて思い出さないんだけど、靴を履く時に、家内の顔を少し思い出したんです」
出勤する時に、奥さんのことを思い出したというKさん。仲間思いの会社の方々からも暖かい気遣いがあり、今では仕事に再チャレンジする気持ちで仕事を頑張っている。

「頑張りますよ、65歳まで頑張ろうと思ってます」

来週も銀座へ・・・

映画のような劇的な出来事だけじゃなく、日常の些細なことに人は心を動かされ、そこで何かを決心するんじゃないかと私は思います。

この話を聞いたとき、1日中、銀座で立ち続け、上手くインタビューできなかったなと反省しながら、「もしかしたら、いい話を聞けるかもしれない」という気持ちでロケを終わらせることができず、ずるずると8時すぎまで立ち続けて良かったなと思いました。
素敵なお話を聞かせてくれたご夫婦に感謝です。

ドキドキして、心がじ〜んとして、泣きたくなってしまう、そんな話がある。もう1度それを味わいたくて、この仕事をしているのかもしれません。素敵なお話が聞きたくて、調べ隊は、来週も銀座でフラれ続けます!

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