ドキュメンタリー・情報番組を中心に

株式会社クリエイティブネクサス

株式会社 クリエイティブ ネクサス

映画・ドラマも手がける映像プロダクション

ドキュメンタリー・情報番組を中心に映画・ドラマも手がけます

  • 梅元ディレクター

ねこといぬがきっかけでディレクターデビュー

知識や準備ゼロで足を踏み入れたテレビ業界にてんやわんや

大学生最後の年に就活を本格的に始めるまで、当時、在学していた獣医学部で猫の研究に明け暮れていた自分は動物行動学の研究者か動物園の飼育員になると思っていました。
しかし、マイナビのお知らせにたまたま出てきたTV業界の案内を見かけたときに生まれた興味をどうしても無視することができず、偶然、最初に見つけたADの派遣会社に面接へ。「1社だけテレビを受けてみて、ダメだったら動物業界に行こう」なんて考えていましたが、運がよかったのかトントン拍子で合格が決まり、念願のTV業界に足を踏み入れることになりました。
もともと、心のどこかでTV業界に憧れはあったものの、結果的には興味本位で入社した自分。
最初の半年はさまざまな番組のADを経験させてもらいましたが、初めての経験になかなか仕事が定着せず、この仕事に慣れる日は一生来ないんじゃないかと思っていました。
しかし、だからといって辞めたいという考えは一切浮かばず、そんなことよりもテレビの仕事が楽しいという思いが勝っていたのは正直自分でも不思議に思っています。

知識がたまたま武器になった「ねこ育て いぬ育て」

仕事が定着しないと思いながら、「極力迷惑だけはかけないように」ということだけ考えて過ごしていた1年目の秋、ある転機が訪れました。
それは、「ねこ育て」という番組の立ち上げスタッフになったことです。それまで最低限のADの仕事しかしてこなかった自分でしたが、この番組の打ち合わせでは大学時代に獣医学部で培った猫に関する豆知識をひたすら発表する場が設けられました。
不安はありつつも、そこで存分に猫の知識を出し切ったことで自分をアピールすることができ、結果的にディレクターへの道につながったと感じています。
番組はその後、第2弾の制作が決まりタイトルは「ねこ育て いぬ育て」に。
在学中、自分は猫だけでなく犬の研究もしていたためここでも知識を武器に番組制作に貢献することができました。そして頼れる上司の存在に全力で後押しされてそのまま「ねこ育て いぬ育て」でディレクターデビューすることができました。

この仕事で大事だと思うこと「アピール力」

ここまで読んでくださった皆さん、ありがとうございます。自由記入のトピックを3つ与えられたのですが、書くことが思い浮かばず、最初の2つはただの自分の経験談になってしまいました。
しかし、このエピソードを通して伝えたいことがあります。
自分の場合は入社時にテレビに関する知識や技術が致命的に不足していたことで、仕事に慣れる自信が全く湧かず、その後のビジョンが見えずにいました。
しかし、結局大事なのは知識や技術よりも自分の考えや思いをアピールすること。もちろん面白おかしくアピールできたり、興味を惹くようなアピールができるに越したことはありませんが、そういう技術的なことはさておき、まずは自分の考えを伝えられることが大事だと感じます。
自分の場合はたまたまその場が与えられて自己アピールができたに過ぎませんが、その機会がなかったらずっと前に進むことはありませんでした。
この仕事には幸い、度重なる会議や企画募集など、度胸さえあれば自己アピールできる場がいくらでもあります。そして、それができる人・得意な人にはすごく夢のある仕事だと思います。

これまでのキャリア

2018年
派遣会社からクリエイティブネクサスに所属
news every.の特集コーナーや「所さんの目がテン!」等のAD
2019年
「ねこ育て」AD
2020年
「ねこ育て いぬ育て」でディレクターデビュー
2021年
「ねこ育て いぬ育て」でATP賞新人賞受賞
2022年
4月に正社員となる
「ねこ育て いぬ育て」 ディレクター(2022年3月時点で第11弾を制作中)

就職活動をしているみなさんへ

自分と同じように、テレビに関する技術や知識は全くないけど、業界で働きたいという方は他にもいると思います。もちろん入社前から知識があるに越したことはありませんが、そうじゃない人でも、十分に活躍の場がある仕事です。
そして「自分なんかが発言するべきではない」と変な気を遣いすぎずに、自分の主張を適度にアピールできる人が、最終的にこの仕事で活躍できる人だと思います。(そう感じていながらも自分は動物の知識以外のことで、まだ自分をアピールできる気がしません。)
これからテレビ業界に希望を持って就活を進めていく皆さん。応援しています。一緒に頑張りましょう!

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