ドキュメンタリー・情報番組を中心に

株式会社クリエイティブネクサス

株式会社 クリエイティブ ネクサス

映画・ドラマも手がける映像プロダクション

ドキュメンタリー・情報番組を中心に映画・ドラマも手がけます

  • 池上ディレクター

テレビっ子じゃない人がADになるまで

実はテレビっ子ではありません!

自分はおもしろい人間だと錯覚しつづけた20数年間を経て大学生活を終えるころ、人生のどこかで勝負したいと大きな気持ちになっていました。ライターやYouTuberなど、今すぐ勝負できる個人発信のメディアを選ぶことも出来たかもしれないですが、裸一貫で勝負できるほどの才能も自信もなかったので、とりあえずプロの世界で鍛錬をするのだとそこだけ現実的な気持ちで就職先を探しました。

中でもテレビは、不特定多数を相手にしていること、出どころが確実な情報を使うメディアであること、映像で発信することの影響力の大きさなどを考えると、情報を扱うプロ中のプロの集まりです。そんなわけで、「よし、テレビを作る人になるぜ!」となりました。

もちろんこれは正直すぎる理由であって、面接でこんな大口をたたいたわけではありません。テレビが好きであのテレビ番組を作りたい!という人や、自分の好きなことでテレビ番組を作りたい!という人もいますが、なんとなくテレビがいいかな……という曖昧な根拠だった人も実はいるのです!!
※ただ面接ではそれなりに苦労するので覚悟が必要です(笑)

心の準備は未だにできません!

初めて自分の名前がスタッフロールに載ったのは7月でした。3年目くらいにやっと載せてもらえて家族でテレビを囲み、みんなでうれし涙を流す将来設計だったのでうれしいというより恐ろしくなってしまいました。そもそも入社して一ヶ月後には「ロケハン」に連れ出され、大きな施設の責任者と名刺交換をしてご挨拶、初めて会った人の家で走り回る猫を追いかける唐突さ。いきなりテレビっぽい仕事に放り込まれ何も出来ずたじたじしている間に終わっていました。どんなに私がひよっこだろうと現場は待ってくれないのです。

1年が経ちましたが、ロケ前は不安な気持ちでいっぱいになり、ロケ中は常に焦っている……心の準備なんて全然できないまま、いつの間にか放送日になっています。アシスタントディレクターといいつつ、ディレクターにアシスタントされていることもしばしば……。いまはテレビの仕事をしているというより、まだまだ目の前の仕事に追われているだけかもしれません。

これからも鍛錬の日々です。

旅番組の制作は旅行ではありません!

この1年、担当番組で2度、死を覚悟しました。

1度目は洞窟を7時間探検したとき、2度目は熊が出る山で熊撃退スプレーを手渡されたときです。下手したら死ぬなと思いつつ、日本にはまだまだ知らないものやすごい人たちがいるのだと、毎回その面白さにワクワクしています。

実はその番組は冒険番組ではなく、日本全国の鉄道沿線を旅するのんびりゆったりな旅番組。そんな番組でも上記でお察しの通り、制作はのんびりゆったりではありません。挙げたのは大げさな例でしたが、膨大なリサーチ、丹念な取材、一発勝負の撮影、丁寧な編集。ディレクターの方々はそのすべてに全力で、まさに戦場かと思うほど。なので毎回、もはや「ぶらり」の範疇に収まってないのでは……?と思ってしまうほどの濃密な29分間になっています。

これまでのキャリア

2019年4月入社。
「ニッポンぶらり鉄道旅」アシスタントディレクター。

先輩からの就職活動アドバイス

テレビ業界にはどうすれば受かるかという質問に意味は無いと思います。最終面接の最後に「君がテレビをやりたい理由がわからない」と言いきられて泣いた私が受かったりするからです。

この会社は最初の面接から容赦がありませんでした。要領の得ない話には頷いてくれないし、面白い話を用意してきても愛想笑いをしてくれません。でも真面目に自分の気持ちを話すとちゃんと聞いてくれて、それほど嘘のない会社なのだと思いました。それが私がこの会社を選ぶ決め手になりました。

よっぽどうまくやらなければ、準備してきた答えとその場で考えて話したことはすぐばれます。苦しいときにぽろっと溢れる自分の気持ちのほうが嘘はないので、準備しすぎないほうがいいかもしれません!

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