ドキュメンタリー・情報番組を中心に

株式会社クリエイティブネクサス

株式会社 クリエイティブ ネクサス

映画・ドラマも手がける映像プロダクション

ドキュメンタリー・情報番組を中心に映画・ドラマも手がけます

  • 大友ディレクター

育児ディレクター6年目、なんとか握りしめているモノ。

子どもたちを預けてまでする仕事 妥協するならやる意味がない

2人の子どもを子育て中です。私も夫も実家は遠方、毎日が綱渡りのギリギリ生活です。日々、子どもが発熱したり、イヤイヤと地面に寝転がられたり、なんとかこなしていく毎日の中で、仕事に関しても「なんとなく、こんなもんでいいんじゃね」とこなしてしまいそうになる甘い自分。しかし「それなら仕事する意味ないじゃん」とツッコんでくれる自分よ、いつもありがとう。
仕事に当てられる時間は少ない、その時間は子ども達が保育園で頑張って捻出している時間だ(ま、楽しんでいるので幸いですが)と思うと「限られた時間で、私は何を届けたいのか」よく考えるようになりました。妥協した仕事をするなら、家で子ども達と遊んでいた方がいいです。
確かに今は制約が多く、できないことが多いです。なかなか地方ロケも厳しいし、同僚や、局にも協力してもらいながら夕方以降の会議は入れないようにしてもらっています。だからこそ!自分が何がしたいのか?何が出来るのかを、徹底的に考えるようになりました。コロナ禍の今、状況がグルングルン変わって、振り落とされそうになります。
しっかりと今すべきことを見極める力がより求められているなと感じています。

育休後のディレクター復帰1作目に…

取材相手から感謝された時、親が番組の感想をメールしてくれた時、大好きな出演者が自分の作ったVTRで爆笑してくれた時、大変な仕事な分、毎回報われる瞬間は必ずあります。子どもが生まれてから、一番うれしかったのは、産後、ディレクター復帰作を会社の先輩や後輩、そして家族が「スゴく面白かったよ!」「チラ見しようと思ったら、ついつい最後まで見ちゃった」と褒めてくれたことです。
つわりや産休・育休で2年近くディレクターから遠ざかっていたことや、何より可愛すぎる子供を預けてまで作る番組なんだから、今までで一番イイもの・意味のある番組にしなくてはならない!と自分にプレッシャーをかけて作っていたので、(しかも大詰めの編集中、子供が高熱を出して入院してしまったり・・・家族にはとても助けられた・・・)その評価は涙が出るほど、うれしかったんです。
最近、上の子と、公園にお人形を並べて撮影、スマホで動画を作ったりする遊びをしています。もっと大きくなって「母さんの仕事っておもしろそうだよね」と言ってくれたら、何よりだなあと思います。

弊社、ノリは(いい意味で)そんなに良くないです

よくテレビ業界で就職活動していると「毎日が文化祭の前日みたいで楽しいよ!」とか言われるんですが、私は、文化祭も体育祭も合唱祭も「祭」と名がつく学校行事は苦手でしたので、そういうことをウリにしない会社で働きたいと思っていました。そんな時、合同会社説明会の時に、他の会社が「わきあいあい」とか「アットホーム」とかプレゼンしていく中で、弊社の先輩ディレクターが登壇し、「うちの会社は、野武士の集まりみたいな会社です」と、割とぶっきらぼうに言っていたのがとても印象的で、グッときてしまいました。
入社してからも、一人一人が信念を持ったいい意味で個人が強い会社だと思います。とか、書くとチームワークはないのかと思われそうですが、決してそんなことはなく、番組作りに関してはもちろん、私個人としての幸せを何よりも考えてくれるプロデューサーや、困っている時本当に熱く真摯なアドバイスをくれるディレクターの先輩方がいます。子育てしながら働く中で、本当に周りからのサポートに助けられていて、この会社で働いていてよかった!とより強く思うようになりました。

これまでのキャリア

1~2年目
日本テレビ『スッキリ!!』の街頭インタビューコーナーのADに。
半年でディレクターに。毎週銀座に立ち、女性たちから人生を学ぶ。企画→ロケ→編集→オンエアを毎週経験する。
3~5年目
スタジオ、再現ドラマ、実験ロケ…など何でもチャレンジし、演出の幅を広げられた。
女子会トーク番組や、女子向けスポーツ番組も作り、ヒジョーに楽しかった!
6年目
NHK BSプレミアム『ニッポンぶらり鉄道旅』を担当。
旅番組はもちろん、自分の親世代をターゲットにした番組を作るのが初めてだったので、大苦労。
諸先輩方の指導の元、何とか完成させられた。一流の職人や、志がある農家の方など、見習いたい方に沢山出会う。
7年目
1年強の産休・育休。
8年目
ディレクター復帰。
9年目
2人目の出産・育休。
10年目
NHK『ガイロク』でディレクター復帰。
11年目(2021年)
以前取材で知り合ったご夫婦が人生の岐路に立っていることを偶然知り、会社の自主制作で追いかけています。
連続ドキュメンタリーとしてYoutubeで配信中。(「YouTubeチャンネル「SIDE-B」開設」)

先輩からの就職活動アドバイス

私は7年目のときに出産。産休、育休をとらせてもらいました。当時28歳。復帰後も、プロデューサーはじめ同僚の協力もあり、ディレクターとしてやらせてもらえています。地方ロケにバリバリ行くような仕事はできないけれど、自分が好きな番組でとてもやりがいのある仕事です。
振り返って思うのは、出産や、もしかしたら自分の療養、家族の介護などで一旦キャリアがストップした後も、納得できる仕事に戻れるかは、そこまで時間的な足枷のない20代のうちに、どれだけ経験値を増やしておけるかが、カギなのではないかと思いました。
女性だけじゃなく、男性も一緒だと思います。どの業界でも、結局、若いうちに、ひとつでも先輩から盗んで、身につけてやろうという気概が必要なのではないかと思います。

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